2008年2月22日金曜日

えきから 時刻 表

「時刻表」舞台裏の職人たち

印刷業の私としては「校了」「下版」「赤字」の言葉は馴染みが深いと同時に、聞きたくない言葉(笑)。それでも最近のオフセット印刷しかない時代に、活版の文選などの作業を読むと(新人時代に実際に見た事あります)実に感慨深いものです。DTPなど技術が発達したから楽になったかというと、この本でも云われているようにとんでもない!昔は良かった... と溜め息をつきたくなるような世界です。印刷屋としても、時刻表の担当には正直なりたくないものですね(笑)(後輩が駅時刻表を担当してましたが、それでも大変そうでした)へヴィーすぎます!最近は携帯で経路を調べてしまうので、あんまり時刻表を読まなくなりましたが、今後も時刻表の重要性が変わる事は無いでしょう!

「JTBの時刻表」の歴史を編集という観点から書いたもの。時刻表という中身よりも、雑誌出版社の苦労を描いたエッセイといったほうが近いかもしれません。もちろん、数字(時刻)ばかりで校正が大変だったり、ページをまたいだ列車の表記方法、なによりダイヤ改正の連絡など、「時刻表」ならではの悩みも描かれています。JRだけでなく、高速バスや飛行機などを始めとする周辺の時刻表の情報提供が900社にも上る、というのには驚きました。なにより明治5年あたりからやっているという歴史があるので、その歴史がそのまま「活字~写植~DTP」という出版の歴史になっているところが大きな特徴です。鉄道ファンには必携品・時刻表の舞台裏を知って新たな深みを発見し、出版業界志望の人たちはその仕事の中身を知るという意味で、読んで損はない一冊です。

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