2008年2月28日木曜日

就職 活動 日記

就職の準備・受験方法 筆記・面接・内定法則 (2002年度版)

「赤本」―― 大学受験の経験者にとっては懐かしい響きであり、その鮮烈な赤の表紙は最も信頼できる参考書の象徴である。その「赤本」の名を冠した就職活動生の指南書が、いま好評を博している本書である。 自己分析・自己啓発の定番である「面接の達人」「絶対内定」シリーズがもっぱら就職への動機づけを促す「熱い1冊」であるのに対し、本書は不透明な就職活動の全体像を客観的に見つめ、就職活動の流れやES(エントリーシート)の書き方、面接の受け答えといった具体的な戦略やテクニックを展開する。就職活動を終えた1万人へのヒアリング調査に裏づけられた内定獲得への傾向と対策は、採用する側や内定者の視点からよく練られており、就職活動のおおよその成功パターンが浮き彫りになってくる。 就職活動の過程を時間軸に沿って章立てたオールラウンドな構成で、就職活動の早期化・長期化やESの長大現象など、2001年度の傾向や基礎知識に始まり、企業研究の方法や各種書類の書き方、面接の受け答えの順に具体的な方法論が述べられている。 面接に関しては多少割愛された感が否めないが、コネや縁故などの実態やその効力、OB訪問の意義などに関して一歩踏み込んだ議論がなされており、実際の活動の指針となるだろう。また志望動機や自己PRに使えるキーワード集、面接定番質問と回答例100など、即戦力になるものが多く、利用価値は高い。 本書が誕生して今年で3年目。年々熾烈さを増す就職本市場で新たな定番として認知されつつある実力派の1冊だ。(佐藤敏正)

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