2008年2月16日土曜日

三菱 自動車

自動車が危ない

三菱自動車のリコール問題、生産現場での品質保証とコスト削減、コンピュータ化による新たな問題、自動停止装置や車間距離維持装置などの限界といったテーマでわかりやすく解説している。特に気になったのが、自動車のいたるところにコンピュータが搭載されるようになっていること。修理店では故障の原因が分からず、ユニット毎交換しなくてはならないという。また豪雨でシフトノブのモーターが故障してレッカー移動しなくてはならなくなったケースもあるという。さらに台風で冠水した地区では、22件もの車両火災が発生したという。これは配線(実験はヒューズボックス)が海水により錆びて火花を散らすようになったのが原因という。考えてみれば、例えば窓やサイドミラーは手で動かしてもいいような気がするな。

三菱自動車の杜撰な品質管理が、次々と明らかになりマスコミを賑わしてきた。本書の著者塚本潔は、「果たしてこれは三菱自動車だけの問題だろうか」と疑問を投げかける。塚本潔氏は、かつてニューズウィーク日本支社に勤務したジャーナリスト。『最強トヨタのDNA革命』『トヨタとホンダ』の著書がある。全国の自動車工場を取材し、監督官庁である国土交通省リコール対策室が公表数字やJ・D・パワーが発表する顧客満足指標を分析し、日本の自動車産業の”陰”の部分を明らかにしていく。読み進むと、著者の投げかけた疑問の答えが次々と判明する。謎解きの面白さを満喫でき、しかも空恐ろしい本である。

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